合宿免許に行ってみたいけれど、時間割とかどうなっているの?

短期間に集中して免許取得を目指すことができ、旅行気分も味わえる合宿免許。その魅力やメリットについての情報は沢山見かけます。しかしその一方、詳細についてはスクールによって違うなど、具体的な全体像が分かりにくいと感じることもあるのではないでしょうか。

「興味はあるけれど詳しいことが分からなくて、申し込むのが不安」と感じている人のために、具体的な解説をしたいと思います。

合宿免許の決め方を4つのポイントで解説!

合宿免許はいつでもやっているの?

一般的な教習所の場合、空きさえあればいつでも入校することができます。受験や卒業といった節目の頃を筆頭に、学生がまとまった時間のとりやすい長期休暇の頃は混雑することもありますが、基本的には自分の好きなタイミングで検討できます。

しかし、合宿免許の場合はどうなのでしょうか。実は、合宿免許においても、通常の教習所と同様に、常に開校していることが一般的です。つまり、空きさえあればいつでも入校できるのです。例えば、まとまった休みを取りづらい6月や11月などでも開校していますし、むしろ、3月や8月のような繁忙期ではないため、料金が割安になる傾向にすらあります。

ただし、合宿免許の申し込みは、入校する日より3~4か月前に行うと考えておいた方がよいでしょう。もちろん、直近の手続きでも空きさえあれば申し込めますが、希望のプランや合宿先がある場合は、早め早めの対応がおすすめです。

合宿免許のスケジュールってどんな感じ?

合宿免許はホテルなどの施設に宿泊し、日中は学科教習と技能教習の二つを次々とこなしていくことで、短期間で免許取得を目指すというシステムです。細かな時間割は各スクールによって異なりますが、基本的には中学校や高校の授業のように、ずっと教習を受けている状態になります。

免許における教習時間は「1時限(1コマ)で50分間」と定められているため、50分の教習と、10分間の休み時間がセットになっていることが多いでしょう。

例えば、朝8時50分から9時40分に1時限目、2時限目が9時50分から10時40分、3時限目が10時50分から11時40分、お昼休憩をはさんで、12時50分から4限目、といった形が考えられます。

教習所によってはもっと早朝や夜間の時間帯まで対応していることもあります。


合宿免許の時間割って誰が決めるの?

では、詳細な時間割については誰が決めるのでしょうか。一般的な教習所に通う場合は、自分で時間を決めて教習の予約を取ることが多いですが、合宿免許の場合は、教習所側が時間割を決めていることが珍しくありません。

入校して現地で時間割を渡される、といった流れになる可能性があります。この時、友だちやパートナーと一緒の時間割になるかどうかは、教習所ごとに考え方が異なり、場合によっては教習が全くかぶらないというケースもあるでしょう。

ただ、教習に関するルールは、通常の教習所と同じルールが適用されています。例えば、実際に自動車に乗って運転する「技能教習」は、路上に出る前の第一段階において「連続2時限、なおかつ一日2時限」しか取得することができません。

仮免許を取得して第二段階に移行した後は「一日3時限」という制限に変わります。連続させないためには、教習と教習の合間に1時間以上の休憩をはさむか、座学である学科教習にする必要があります。更に、1日の教習のコマ数は基本的に5~7個が上限のため、空き時間をつぶして過剰に詰め込む、ということもできません。

つまり、特にトラブルなく教習を進めていった場合、同じ時期に入校した人は同じ時期に卒業できるようになっているのです。

合宿免許の教習で不合格になってしまった場合は?

時間割が決められていると聞くと、中には「不合格になってしまったらどうなるんだろう。うまくできる自信がない」と不安に思う方もいるかもしれません。事実として、自動車免許を取得するまでには、卒業試験はもちろんのこと、合間に仮免許の技能試験(修了検定)などで合格していく必要があります。

まずそもそも前提として、緊張や、予期せぬトラブルなどが原因で、試験に不合格になってしまう人は決して珍しいものではありません。これは合宿免許でも同様で、残念ながらどこかしらのタイミングで不合格になってしまう人の割合は、一説には10~20%いると言われています。

不合格になってしまった場合は補修教習を受けて再チャレンジとなります。失敗してしまったことを復習するのが中心なので、苦手を克服するチャンスととらえると良いでしょう。ただ、スケジュールがきっちり詰まっている合宿免許の場合、補修などが発生した際に追加料金が発生する可能性があります。

プランによって一定回数の補修教習が無料である、あるいはオプション料金を事前に支払うことで補修教習が無料になる、といったサービスが教習所によっては設定されているので、事前に確認しておくと安心です。試験日が大雨で焦ってしまいミスをしてしまった、といったトラブルは誰にも起きることですので、「自分は大丈夫。

絶対に一発で合格できるから保障はいらない」と過信しすぎることは禁物です。なお、補修教習を終えて再試験を受けてもまた不合格になってしまう人もいます。この場合も元々の卒業予定日より3~7日程度までの延泊期間であれば、補修で対応可能なケースが一般的です。

ただし、仮免許試験は3回の不合格で合宿が中断となり、また、7日以上の延泊となった場合も不合格のまま卒業となる可能性があります。更にこのような場合において、合宿免許に支払った費用が返金されるということは通常ありません。

日々の教習をしっかりと受け、復習などを欠かさないようにしましょう。

合宿免許のプライベートな空き時間などはあるの?

折角だから合宿中にお楽しみの時間をしっかりとりたいと考えている場合、空き時間の有無が気になるかもしれません。問題なく教習が進んでいく場合、一日に空き時間が発生する可能性は十分にあります。例えば、「午前中に2時限の教習を受けた後、1時限分の空き時間と昼休憩が重なる」や「朝から昼休憩を挟みつつ6時限を連続で受講し、15時以降は翌日までフリーになる」といった形です。

このような時、自由時間は基本的に自由に過ごすことができます。

割り当てられた個室でのんびり過ごす他、宿泊施設内の休憩所などを利用することもできますし、教習所によっては外出しても問題ありません。ただし、次の教習に遅刻するようなことがないようにしましょう。また、夕方から外出する場合は施設の門限には注意が必要です。

つい観光がてら足を伸ばして遅くなってしまった、ということがないようにしましょう。というのも、観光をかねて楽しみつつ学べるというのが合宿免許の魅力ではありますが、自動車免許を取得することが第一の目的です。

夜更かしなどをして、翌日の教習中に居眠りや注意力散漫になる、といったことが起きないよう、門限や消灯時間は早めに設定されているので、スケジュールは守るようにしましょう。

合宿免許に行ってみよう!

合宿免許は全国様々な施設で開校しており、プランや設備なども多様ですが、今回は基本的なルールやポイントとなる考え方について解説しました。いつもと違う環境で集中して学びつつ、ちょっと旅行気分も楽しみたいという人におすすめと言われています。

興味がある方は、まずは合宿免許の空き情報があるかをチェックして問い合わせみると良いでしょう。